2013-09-05

rooms27

OPERETTAは展示会rooms27に出展致します
2013/9/11-13
 
 

OPERETTA HP

 
ようやくOPERETTAのHPがオープン
 
サイトもブランド同様、積み重ねて少しずつ厚みのあるものに成長させたいと思っている
価値観が合えば幸いです
 

2012-12-30

OPERETTA

随分と更新をしていなかった。

一体どういう人がここに訪れるのか、誰に向かって独り言のように発信しているのか、そういうことはあまり考えずにいたが、ここしばらくは個人が見えるFacebookの方にやや偏っていた。

このしばらくの期間、いくつかの出来事があった。

大きなことと言えば、ようやく準備をしていた自身のレディースシューズブランドを立ち上げた。


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イタリア・ローマから発信する"OPERETTA(:オペレッタ)"

オペラの中でもハッピーエンドなオペレッタを屋号に掲げる。
基本的に発表した作品は全て定番化し、不定期コレクションにオペラの演目をテーマにすることによって新作を少しずつ増やし、徐々にブランドに厚みが出ていけばと思っています。

 クラシック・アンティーク・ヴィンテージからのインスピレーションを受け継ぎながらも、
本歌のままではなく昇華させるのを目指しています。

高品質の素材、ヴィンテージやオリジナルのアクセサリーを使い、妥協のない製作をしています。
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イタリア・フィレンツェでの取扱店が決まった。
 
有難いことにブランドが立ちあがる前から、試作のように自分用に作った靴(ここにも載せたグリーンのギリーシューズ)を履いていたのを見て、気に入って何度も声を掛けて頂いていたお店である。
最初はイタリア人特有のリップサービスのようなものかと思っていたが、オーナーと何度も接するうちに本気だと分かり、きちんとお話したいという運びになった。
 
"CERI VINTAGE"
via de serragli, 26/R, 
Firenze, Italia
 
 
 
 
HPは現在準備中で、しばらく掛かるかと思われるので、通常発信はFacebookページを作成した。
(このリンクできちんと飛ぶかやや不安なので、上手くいかない場合はOperettaで検索してください)
 
 
 
文頭に少し触れた、どこかのどなたか。
靴を通じて、想いを分かち合えれば幸いです。

2012-07-09

Uni e Magro ver.estate

季節がすっかり夏になったわけだが、春にホクロが、初夏にうにちゃんとまぐろ君が行ったり来たりのホームステイをしていた。

うにちゃんとまぐろ君はピアニストカップルさんの猫ズで、昨年ホクロを預かってくれたことがきっかけでお付き合いをさせて頂いている。
このお二方が遂に日本に本帰国というお知らせを受け、折角素敵な方達とお知り合いになったのに・・と我々はショックを受けていた。
それに伴い、うにちゃんとまぐろ君も日本へ引っ越しをするので、ホクロにとっては友人が遠くの街に転校するようなものである。


そんなこともあり、ホクロのホームステイ後に、今度は、もう一度我が家にうにちゃんとまぐろ君がホームステイに来ることは、思いがけず嬉しい出来事だった。

まぐろ君
毛並みの素晴らしいロシアンブルーの男の子
愛嬌たっぷりで大らかな性格

うにちゃん
アイドル育ちのレディ
箱入り娘で自分の世界観を大事にしてきたが、どうも最近
好奇心の範囲が広がってきた模様。
好物は魚より肉派
フワフワで暖かい布団の中が定番スポット

ホクロ
今回も委員長気質を発揮していた。
温厚ながら、うにちゃんとまぐろ君がいると少し格好をつけて
あまり甘えてこないし、こちらがベタベタすると迷惑そうな顔




season1:2011.11 ホクロ→うにちゃん・まぐろ君宅
season2:2012.1 うにちゃん・まぐろ君→ホクロ宅 
season3:2012.4 ホクロ→うにちゃん・まぐろ君宅
season4:2012.6 うにちゃん・まぐろ君→ホクロ宅 ←今回のテーマ


これで猫達は4回のホームステイで寝食を共にしていることになる。


前回、我が家にてうにちゃんとまぐろ君が滞在したとき、うにちゃんが本当に緊張してしまい、随分ストレスになっていたのが痛々しかった。

が、今回は前回に比べ、うにちゃんは到着時から家の中を歩き廻っており、どうやら覚えていたようである。
まぐろ君も緊張することなく初日から探検。
ホクロは最初だけ少し緊張したようだが、すぐにうにちゃん、まぐろ君ということを理解した。

全体的に穏やかな日々で、季節が春夏ということもあり、気持ちの良い季節で、猫達はテラスで過ごすことが多かった。

3匹が喧嘩をすることもなく、同じ空間で寛いでいるのを見ると目頭が熱くなる。
・・と同時にそれぞれの性格や行動パターンの違いが面白い、とつくづく思った。


特に本来、他の猫に興味がなく、我が道を行くスタイルのうにちゃんが、ホクロやまぐろ君の行動を気にして真似したり、興味を持つようになったのは非常に面白かった。



まぐろ君は積極的に且つ自由に、気温、日照時間、風、気分・・・などでより快適に過ごせる場所探しをして、その瞬間瞬間のベストな場所で寛ぐ。




ある日、植木鉢にぴったり収まっているまぐろ君発見!!
ここが気にいった様子


時に寝返りをうち、時にマッサージを受けてウネウネと身をよじる
ま「お腹こちょばい~~」


お風呂に浸かっているかのよう



そんなまぐろ君をじっと見ていたうにちゃん。
まぐろ君が別の場所で寛いでいるときに、そっと植木鉢に入ってみる


しばらくすると・・・
コロン・・・

爆睡・・・


2つの植木鉢をうにちゃんとまぐろ君で仲良くシェア。
少し離しておくのがコツ
ホクロは植木鉢には興味を持たない





またあるときは・・・


円柱型植木鉢に目覚めるまぐろ君


「いいこいいこ」


「ふーん、ここね・・」
まぐろ君の様子を見ていたうにちゃん。
その夜、密かにまぐろ君が入ってた植木鉢にトライ


翌日はまぐろ君に先を越されないようになのか、早めのキープ


午後、うにちゃんが見当たらない!と探した末に見つかったのがここ。
すっかり気に入った様子




また、うにちゃんが前回と違うのは、日中はよく仕事中の家人の前の椅子に座り、作業風景をよく眺めていた。


最初は起きているが・・・
靴作りは物珍しい風景なのか、日課のように眺める


しかし、しばらくすると・・・コロン・・
時々薄目でこっちを見ている


ホクロとまぐろ君は男の青春である。
毎日、かくれんぼをしたり、

ま「あ!!」
ほ「見つけた~~」


ほ「まぐちゃん、そこおる?」
(まぐろ君はこの壁越しでホクロを待ち伏せしている)




鬼ごっこをしたり


ほ「待て待て~~~」


プロレスごっこしたり、

最初は洗濯物のシーツ越しでバシバシやり合っていたけど、段々エスカレート


かと思えば、寄り添ってお昼寝したり、

ま「ここ空いてる?」
ほ「ええよ」



ま「ここら辺にしよー。よっこいしょ」


コローン

ただ転がっているわけではない。
転がる=安心できる環境なのだ
我々は「友情」を見た。



3匹、全く性格は違うが、お互いへの理解度は更に高まったように思う



(滞在3日目にして夢の3ショット)



うにちゃんとまぐろ君とこのような時間を過ごすのはこれで最後かもしれない。
いっぱい目に焼き付けようと思った。

素晴らしい時間を過ごすことができた

2012-04-15

La valigia inglese

 新しい言葉を覚えだす幼少期、誰しも意味を知る前に耳からの音で勝手にイメージを持つことが1度や2度あるのではないだろうか?

 

 自分もそういう経験は多く、例えば“記者会見”を“汽車会見”、”台風一過”を”台風一家”・・・といった具合に、よくある勘違いを通過儀礼のようにしっかり思い違いしてきた。

TVで見るカメラのフラッシュを浴びる人はいつも忙しそうで、ゆっくり話が出来るのは移動中だけなのだろう、というイメージや、台風は大体ある時期(季節)に集中することが多い印象から台風◎◎号というのが集まると台風一家とひとくくりにカテゴリー化されているのだろう、と思ったり・・といった感じだ。

 多分、現在も進行形でイタリア語の中で全くの思い込みで捉えている言葉もあるのではないかと懸念している。*




  ファッションの仕事をしていると"Trunk Show"(:トランクショー)という単語を時々使うわけで、また実際デザイン仕事の際はそういう機会に立ち会うことがある。

 意味としては、ブランドのデザイナーやスタッフが店や会場などに商品を持って来て、その場でお披露目・プレゼンするというようなイベントである。

まぁこれもいわずもがなで、初めて聞いた時は当然トランク・・・という部分に反応したわけだが、言葉の発祥としては間違っていないようである。
昔、営業さんが訪問販売のときにトランクに商品を詰めて・・・というのがベースになっているとのこと。



少し前に新たなトランクが我が家に仲間入りした。





イギリス製 年代は不明
キャンバス貼りにしびれた


過去に何度かトランクに関しては紹介したと思うが、今回のニューカマーは今までになくベースは木製で、キャンバス貼りを施してあり、木製フレームで補強、内張りは革、そして真鍮金具というタイプである。


一目ぼれである。

このとき付いていた価格が破格だったので我々としては有難いが、どうも店主の奥さんが値段をつけ間違えたらしく、買う直前に店主がそのことに気付いたようだった。
我々は今回は諦めることも踏まえたうえで、「この値段は安すぎると思うし、今までもいっぱいまけてくれた。今後も続けてあなたのところで買い物がしたいので納得した値段を言ってくれ」と言ったが、「いやもうこれは今回僕たちが世に出した価格なので、それを訂正したりはしない。いつも買ってくれている君たちの手に渡ってくれることが嬉しい」とまで言ってくれた。
我々は何度も「男だなぁ」と唸りながら有難く提示されていた価格で買った。

これを持って街を歩いていると、何人ものイタリア人から「良いトランクだね」と声を掛けられた。
賛辞を惜しまない国民性なのだ。


帰宅して、まじまじとトランクに向き合う。
今までのトランク・ピラミッドのメンバーに入れるだけでは勿体ない気がした。
もちろん普段は収納として利用するが、もっとこうなんというか・・・


そうだ、トランクショーだ!
そろそろ旅に出たいと思っていたところなのだ。



この場合のTrunk Showのイメージは語源まで遡るのである。



*今思い出したんですが、イタリアに来た頃、学校での作業中に上手くできないときに「くそっ!」や「ちくしょう!」というニュアンスで「Càvolo!!」というフレーズを言っている学生がいました。
そのまま直訳で「キャベツ」としばらく認識していたのを思い出しました。
そんなわけないですよね

++++おまけ++++

この日、'60年代発行のイタリア全都市の地図もコンプリートで入手した。

美しいデザイン



2012-04-12

Le Scarpe per Bimbo

 子供の頃、いつもよりきちんとした”お出掛け”というようなハレの日となると黒のエナメル革のワンストラップシューズを履かされたことを覚えている。
割と鮮明に記憶していることから、おそらく成長とともに足のサイズは変わるが、新しいサイズの黒のエナメルのストラップシューズはその都度、補充されていたのだと思う。



 
 大体子供がきちんとした靴を履き、いつの間にか用意してあった新しいワンピースやコートを着て、小さなポシェットを斜めがけするような外出は、子どもとしては楽しくないことの方が多い。
知らない大人の集まる場所で繰り返し挨拶をしたり、長時間の食事に耐えたり、静かにしていないといけなかったり、じっと座っていないといけなかったり・・という種類の外出なのだ。


 それでも普段の走り回っても良いような運動靴と違って、たまに履く慣れないピカピカの革靴には非日常の空気感があり、その後の外出が例え気が乗らなくても、その瞬間は子供心ながら少し緊張と嬉しさを感じたものだ。

 そんな折、普段あまり手掛けないジャンルであるBimbo(:子供用)の靴を製作する機会に恵まれた。


使用した木型とアッパー


 
子供用の古い木型を持っていたのでそれをベースに、革は家人の仕事で使っている上質な革を表も裏も使った。
サイズが子供なだけであって、製法はいつもと同じであり、ヒールは革3枚の積み上げである。


つり込み過程



この後、ウレタンのクッションシートとインソールの革を貼る

子供にというより、小さな大人に作るような気持ちだったため、どこか少しだけ可愛らしさを加えたかった。
そこでソール裏を黄色に手染めし、飾りゴテでアクセントをつけた。




靴袋は今回はヴィンテージのスーツ生地で作ってみた。
タグはロンドンで見つけたアンティークの活版スタンプを革に押したものを使用。
気分で作ったので、自分自身楽しかった。



袋の上部には革と赤いハト目で補強

ひょんなことで友人が気に入ってくれ、追加で何足かつくることになった。
最近仕事で関わっているイタリア人もプレゼントに考えてくれているようだ。
子供の成長は早いため、木型のサイズが既に小さすぎる人もいて申し訳なかった。

もう少しサイズバリエーションをもっていればいいのだが・・と家人にぼやいたら、なんと他にも持っていると言う。
半信半疑に言われた引き出しを探すとあと2型出てきた。
いつのまに手に入れたのだろうか?
全く知らなかった。

そういうわけでヨーロッパサイズで22(:13.5cm).23(:14.0cm).24(:14.5cm)が揃った。
折角あるのだがらもうちょっとデザインのバリエーションを増やすのも面白いかもしれない。




今回の作った靴達は大人用とは違い、成長過程のある一定期間のみの付き合いになる。
最近の年齢が一ケタの子供たちは、運動靴とは違う靴を見て、どんな感情を持つのだろうか?
自分の幼少時代と同じような種類の感情になったりするのだろうか?


 将来、その時の記憶の中にこの靴のことも残っていてくれればこれ以上の喜びはない、ような気がする。

2012-03-24

Gillie Shoes con le frangie

ローマに引っ越して1年が経った。

去年の今頃、1年経ったら何かしらオリジナルラインを揃えていたいという漠然とした想いがあった。


家人と一緒に仕事をするということは、それまでのデザインやグラフィックというデザイナー仕事のみではなく、製作面での実力も必要とする。

デザインは元々本業だったわけで問題ないのだが、パターン、ミシン縫い、製作・・・という作業ジャンルは全て小学生の成績表でいえば「がんばろう」レベルからのスタートだった。
項目別に経験年数は違い、多少の得意・不得意があったりするが、どちらにしろそんな簡単に上達することはなく、1年経った現在でもまだまだ不十分ではあるものの、当時の劣等感ばかりな日々からは少し脱出したような気がする。



「これよりこれがよくなったということは、ほんとに少ないと思いますよ。それでも、先へ、未来へ、未来へ、探しながらも進んでいるということが、人生には大事だと思います」

猪熊弦一郎の言葉である。



家人のクラシックな製法の職人仕事とデザイン仕事。
自分は全部を少しずつつまみ食いしているような気持ちで過ごしてきたこの1年、ずっとこの言葉を頭の片隅で考えていた。


そしてちょうど1年。


節目のこの時期、個人的に好きなモデルであり、もはや私のアイデンティティとなりつつあるギリーシューズのヒールタイプがちょうど出来上がった。

家人の使う高級手縫い靴用に使う革を使用
色はオレンジブラウンに更に色を乗せる


気持ちとしてはマルタン・マルジェラをはじめ、確固とした意思とコンセプトのあるブランドの服に合わせたとしても、全部とはいわずともマッチするコーディネートが出来る靴になってくれれば、と思いながら作った。

そして以前から考えていたフリンジタングも取り外し可能で装着。


これはサンプルだが、プライベートではもっとくどいくらいデコラティブにしたいと思う。



底はもはや定番となった手による木釘+カッティングでの滑り止め加工




ふと思う。
果たして自分はちゃんと前に進んでいるだろうか?